年中行事
2月 節分会 <せつぶんえ>
節分とは本来は四季が移り変わる節目の日を指して「立春」「立夏」「立秋」「立冬」のそれぞれ前日を指していましたが、「立春」が1年の始まりとして最も尊ばれたため、節分=春となってきたといわれています。
「節分」には豆をまきますが、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられ、豆は「魔を滅する=魔目(まめ)」に通じるとしてまくようになったといわれます。
2月 涅槃会 <ねはんえ>
お釈迦様が入滅された(涅槃に入られた)2月15日に誕生図と涅槃図をみながらお釈迦様の一生を振り返り、命の大切さと仏さまに見守られていることを改めて考える機会を作る会です。
3月 お彼岸(春分の日の前後3日間) <おひがん>
ご先祖さまをおしのびし、だからこそ今の自分があることに感謝する。そんな仏教にとって大切なことを実践する1週間です。彼岸の入りには仏壇をきれいにし、季節の花やお供え物をし先祖供養を行い、ご家族で墓参りを行い、お寺で開かれる彼岸会に参加して精進をしましょう。そして、春分の日は昼と夜の長さが同じ。とてもバランスのとれた中庸の日でもあります。この日に、この世の迷いや悩みにとらわれず、自分を取り戻す。そういう一日でもあるのです。
3月 御影供 <みえく>
真言宗の宗祖お大師さまは、承和2年(835)3月21日、62歳で、高野山奥の院においてご入定されました。その弘法大師の徳を称え、感謝するためにお大師さまの御影(おすがたを写した図像)を拝して勤修されたので、御影供といいます。
4月 仏生会(花まつり) <ぶっしょうえ>
お釈迦さまの誕生した日を祝う法会です。花に飾られた花御堂にまつられた仏様に甘茶を注ぎながら祝うので別名を花まつりといいます。
7月 お盆 <おぼん>
盂蘭盆=梵語のウランバナを音訳した言葉で「逆さ吊りの苦しみを救う」という意味です。この盂蘭盆からお盆というようになったといいます。お盆の入りには迎え火を焚いて、ご先祖さまが帰ってくるときの目印に盆提灯を灯します。
お盆明けにはご先祖さまの霊をあの世に送り出すための道しるべとして送り火を焚きます。
7月8月 施餓鬼会 <せがきえ>
無縁仏や供養されないすべての精霊を供養するために行われる法要です。ご先祖さまの供養のために行われるお盆と一緒に行われることもありますが、本来は別々のものであり、すべての苦しむ衆生のために行われる法要です。
9月 お彼岸(秋分の日の前後3日間) <おひがん>
3月のお彼岸参照
12月 成道会 <じょうどうえ>
成道とは「成仏得道」の略で「仏を得る道を成す」、つまり悟りを開いて仏陀となることをいいます。ですので成道会とはお釈迦様がお悟りを開いたことをお祝いする日なのです。それと同時にお釈迦様のお悟りによって生まれた仏教そのものをお祝いする日でもあります。
12月 除夜の鐘 <じょやのかね>
除夜の除には「古いものを捨て去り新しいものを迎える」という意味があります。年の最後の夜であり、新年を迎える夜。ですから除夜といいます。新しいものを迎える時に1年の煩悩を捨て去り、新たな心持で新年を迎えるために除夜の鐘をついて新年をお迎えします。
金剛寺では参拝者一人一人に私が祈りを捧げながら、除夜の鐘をついていただいています。